1999年1月1日から2007年3月31日までに、胸腰椎の圧迫骨折にて 入院治療を行った患者201名(213椎体)
非荷重安静群では約2週間のベッド上安静を行い、必要十分な長さのコルセットを着けて離床する。安静中には、特に円背、亀背のある症例では、仰臥位は避けて左右に寝返りを打つように指導し、大便、小便とも臥位で行い一度も起座させない。寝返りしても痛くなくなるのを目安に離床する。
非荷重安静群110名(男15女95、平均年齢75歳) 荷重安静群(男25女66、平均年齢75歳) 胸腰椎圧迫骨折の非荷重安静療法の適応は
骨癒合までに生じる椎体前縁高比損失 凾b loss =凾b 0w −凾b 12(or6 ) w は、 非荷重安静群のほうが、荷重安静群に比べて有意に少なかった。(P<0.01)
要するに、骨折して最初の2週間ぐらいの期間を安静にしないと、椎体は潰れる度合いがひどくなるということです。
以上は日本整形外科学会、日本リハビリテーション学会、日本骨粗鬆症学会、日本脊椎脊髄病学会で発表したものを、患者さんに分かりやすくしたものです。