マッケンジー法は、病歴や反復運動テストによって痛みが軽減する運動の方向性を見つけ、運動を処方する評価法であり治療法である。症例数が最も多く、状態を把握しやすいのはposterior derangement syndromeと呼ばれる椎間板の圧力が後方にシフトしている症例群である。この群をいかに正確に早く見出すが医師に求められる課題である。
日常の診療の中で、強くposterior derangement syndromeを示唆する所見として、病歴、理学所見、画像所見、検査所見についてポイントを述べたい。 |