骨は骨形成と骨吸収とを行い常に新しく生まれ変わっています。30歳までに骨のカルシウム塩量はピークを迎えその後は徐々に減っていきます。特に女性の場合は閉経期になるとその減り方に拍車がかかります。30歳までに蓄えた骨塩量が半分ぐらいになると、ちょっと転んだだけで骨が折れやすくなります。 若い頃の身長と比べて2cm以上短縮している人は知らないうちに骨粗鬆症による圧迫骨折を来たしている可能性が高いので脊椎のX線と脊椎の骨密度を測定しましょう。骨粗鬆症には明確な診断基準があります。
骨密度が低ければ骨粗鬆症と診断してよろしいのですか? 骨粗鬆症以外にも骨がもろくなる病気があり、診断を誤れば治療はうまくいきませんので鑑別のための検査が必要です。骨粗鬆症以外で骨がもろくなる病気としては骨軟化症・多発性骨髄腫・癌の骨転移・糖尿病・肝硬変・肝炎・腎不全・慢性関節リウマチ・甲状腺機能亢進症・副甲状腺機能亢進症・他疾患の治療のためのステロイドを使用している・・・など多岐にわたります。